ホームヘルパー医療行為

ホームヘルパー医療行為

介護者と援助を必要としている人との関係は、個人的な関係でも上下の関係でもありません。また、友人といういっぱんてきな関係でもありません。両者の関係は生活上の困難を介護援助を提供することによって解決するという、明確な目的のもとに結ばれている関係です。在宅という連続している生活で、しかも最も個別的な環境の中で利用者本人と介護者家族の生活の継続を見据えた介護を展開していくことがホームヘルパーには求められています。

援助を開始する前に、情報としてヘルパーが知っておくべきことは、介護保険制度による介護認定調査です。それと、希望している援助内容がヘルパーに対する過度の要求ではないか、また、利用者の身体機能レベルでは無理な行動計画で、負担がかからないかどうかを知っておく必要があります。

ホームヘルパーは介護を必要としている人の基本的な情報を集めておく必要があります。それは「氏名」「住所」「生年月日」「病歴、既往症」「身体機能レベル」「精神機能の状況、痴呆症」「家族関係と家族状況」「かかりつけ医」などです。最初はその時点で可能な情報収集に努め、たとえ必要なことでも本人からの聞き取りにならないように会話の中から情報を収集しましょう。

ホームヘルパーは要介護者が具体的に何に困っているのか、何をして欲しいのかということを見極められなくてはいけません。援助が始まるまでは、ヘルパーへの要求と利用者の訴えは、そのことが「事実か」「正しい判断か」とは関係なく利用者の現実の思いとして受け止めましょう。本人の気持ちや願望を聞き入れ、ヘルパーの援助で少しでも実現できるように援助を続けましょう。

ホームヘルパーは、利用者の要求は何に由来するものなのかを分析して本来のニーズを見極めなくてはいけません。介護をしている家族の困難は、利用者の身体機能状態、ADL状態、寝たきり度、痴呆度によって異なります。ですがどのような状態でも家族の中に要介護者が存在している異常、生活と介護を両立しているという事実があります。何を援助すれば家族の負担軽減ができるのか、真のニーズの見極めによって家族の心身疲労状態を緩和できます。ホームヘルパーはニーズを的確に見極め、的確な援助をしなくてはいけません。

ホームヘルパーと利用者との関係において、生活の方法、その家庭のルール、援助内容が明らかになった時点で利用者の訴えの根拠についてその背景と分析をして、利用者に受け入れてもらえる援助方法を介護者側から提案し、その家庭について援助計画を立てます。援助課程はアセスメント→問題の明確化→援助計画→援助の実施→評価という一連のプロセスを経過します。それをガイドラインとして計画を立てましょう。